今回一位となったKinKi Kidsのファン情報によると、その新曲の看板は、発売2週間前の時点で、首都圏のJR駅の30箇所ほどで確認できたそうです。興味があったのでそれらを路線図にマッピングしてみました。
KinKi Kidsは1年ぶりのシングルCDのリリースということですが、最新情報に常に接しているわけではないライトなファンの毎日の通勤、通学時にリーチして、「あっ、新曲が出るんだ」と気付かせたのではないでしょうか。
おもしろいのは前作もほぼ同様のPR規模と内容だったようで、過去の検証済みの手法に基づいた「マスを対象にしたPRとはこうやるもんだ」という、手練れの仕事。
今回KinKi Kidsの新曲リリース日の発表は、ラストシングルをうたったBerryzの発表より後でしたが、加えて自己の連続一位ギネス記録の更新がかかったものでしたが、こういった重厚な布陣から導き出される確かな見通しがあったのでしょう。
仕事で広告代理店にプロデュースをお願いすることがあります。内容によって大手だったり、事務所のようなところだったり、あとは海外から日本に来ているところだったり様々ですが、通常はディスカッションの後、資料をいただきます。
そこには分析、仮説とPublic Relationsとしての中長期のシナリオが書かれています。そしてそれを実現するための短期手法が”かなり”具体的に提示されています。例えば、取材や記者会見は数だけではなくメディア名や記事の形態まで、TVでは番組名やコーナー名、ハッキリしています。もちろん、こちらが用意するものが適切である必要がありますが、合致すれば問題なく実行されていきます。
マスメディアは不思議なもので、以前何回かそのTV番組中に映りこんだことがあったのですが、それはみんなが見るようなバラエティではない、ビジネスニュース番組だったのにもかかわらず、長い間連絡をとっていなかった知人から「見たよ」と電話がかかってきたりしました。人に何かしらの行動をさせたわけです。
つんく♂「今年はオリコン一位目指して」(2014年3月3日) |
よってBerryzも、今年は「勝負の年」であり、ラストシングルで「超攻撃的」に「過去を超えてい」くことを求めました。
ただメンバー・・・連日の疲労のためどうしても免疫が落ちて、鼻をすする姿、咳き込む姿が、輝かしい自己最高という記録の裏にありました。最後まで自分達の持ち場でプロフェッショナルでした。あとベリヲタも・・・。素晴らしかったです。